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富ヶ谷新聞史上最長取材!オーダーシューズが完成しました!

長かった!

取材の都合、連絡ミスなどで、製作期間が伸びてしまったんですが、そんなこんなを乗り越えて、とうとう世界に一足の、中村さんのためだけの靴が出来上がりました!

3部作となったこの取材。第1部、2部もお時間あれば是非!

第1部はこちら

第2部はこちら

 

すみません、中村さん!お待たせしました!記事もやっと書けましたよ!それでは第3部です!

 

2度の仮合わせの後、本番用の皮を使い、修正した型紙を元にアッパー部分が同様に作られていきました。

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ここで一つ太田さんに聞いた豆知識をご紹介。

皮の値段は、デシという10cm×10cmのサイズ単位の値段で流通するそうなんです。牛の種類や状態によってもその値段は変わりますが、やはり重要なのはなめしの技術。皮膚であった皮が、道具として使える状態、しかも美しく丈夫で、適度に柔らかく~なんて良質な「皮」になるには、タンナーと呼ばれる職人さんの技術ナシにはありえないんだそうです。

近年では日本にも優秀なタンナーさんが増えてきているようなのですが、やはり伝統的にイタリアやドイツといった国が培ってきた技術は素晴らしいそうです。なので、イタリアやドイツ、フランスといった国の皮は1デシの値段が高いものが多いそうなんです。

こっそり聞かせてもらった、今回中村さんの靴に使った皮の1デシも、なかなか見事な値段をしていましたよ!

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皮と言っても、おしり、肩、などなど色々な場所があるわけで、それぞれ良し悪しもあり、どの部分から取るのか?というのも職人さんの技術の一つ。一頭から3足ほどしか取れないそうです。

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木型に靴底を取り付け、アッパーをかぶせていきます。

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出た!ワニ!!!

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靴底との縫い合わせの作業は肉体労働。ぐいぐい引っ張ります。汗だくで作業する太田さん。繊細な作業の中にも、ダイナミックで思い切りのいる作業もあり、1足の靴が出来上がるまでの道のりの険しさを感じました。

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ビシッ!と木型にアッパーがハマりました。だいぶ靴になってきましたね!

けど、この先もまだまだたくさんの工程が残ってるんです。

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ソールやかかとが付いていくんですが、靴ってこんなふうに出来てるんだ!っていう驚きの連続でしたよ。

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これからソールを付けていくんですが、何がどうなってこうなってるのか?説明するとトコトン長くなってしまうので割愛しますが、細かく丁寧に説明してくれる太田さんのお話は、職人魂大好きな僕の心をくすぐりまくるものでした!

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これがソール。びっくりすることに、これも皮だってご存知でした?

靴のほとんどの部分が皮で出来ているんですって!カカトの部分すら皮で出来てるなんて知りませんでした!

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コルクをはさみ(皮じゃないんかい!)、糊付けしていきます。

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着きました!

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ソールの端を整えるのにはなんとガラスを使うそう。削りやすい形に割って、割れた面を使って皮を削っていきます。

ちなみに、わざわざネットでガラスを買って割っちゃうんだそうです。売ってる方も、まさか割られるとは思ってないでしょうね笑

そしてですね、まだソールは接着剤でくっつけてあるだけなんですが、もちろん縫い合わせるんです。でもね、普通に縫っちゃったらソールの底にステッチが出てしまいますよね?それを隠すために、

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ソールの端を切って、皮を立てるんです。開いたところを縫ってまた閉じれば、ソールの縫い目を隠すことが出来るんですね。すごご!

この間にもすごく細かい「仕事」が丁寧になされていて、流石オーダーシューズと唸らされました。

ソールを縫うのは専用のミシンが必要となるので、業者さんに任せるとのこと。

業者から靴が戻ってきたら、カカトを付け、最終的な仕上げをして出来上がりとなるので、、、、

ついに完成の時がやってきました!!!

 

後日。

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ビシッとキメて来てくれた富ヶ谷不動産中村さん

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今でも十分キマってますが、どうなるんでしょうね!?

ではご紹介しましょう!

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こちらが完成品!

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かっちょいい!ピカピカ!良い皮使ってる!デシいくらすんだよー?

と、言葉が溢れてくる、風格すら感じられる佇まいなんですが、よく見るとやっぱり曲がってるんですよね。特に右足ですかね。

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人の足というのはやっぱり真っ直ぐじゃないんですよね。左右対称ってこともない。それぞれの足の形に忠実でありながら、靴としての美しさも突き詰めるというのは無理もあるし、困難ながら、やはりそこを追い求める。その工程に美しさが生まれるんだと思います。

だからね、オーダーシューズって、履いてこそさらに美しいんだと思うんです!ということで、履いてもらいましょう!

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どきどき・・・・

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ビシッッッ!決まった!!!

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キュッ!キュッ!

寸分の狂いなくピタっと足にフィットしています。

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キマってる!!!

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キマってる!!!

富ヶ谷新聞
どうですか?中村さん?

中村さん
うん!仮合わせの時に当たってたようなところもないし、キュッとぴったり包み込まれてる感じ。

富ヶ谷新聞
しっかりキマってますよ!これで足元を見られるようなこともないですね!

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中村さん
やったね!今度友達の結婚式があるから、そこでデビューさせますー!

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確かに安い買い物ではないですが、自分のためだけの一点物を買うというのは最高の贅沢だと思います。市販の高級革靴と比べても、それほど高いというわけではないお値段で、品質に、サイズに、細部にこだわったピッタリの靴が手に入る。素敵です。

僕もいつか!!!

 

作りたいなぁ。

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