オーダーシューズ第2部!仮合わせ用の靴ができたよ!

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皆さん、富ヶ谷新聞では今、中村さんのオーダーシューズの制作を追いかけているのをご存知ですか?

3~4ヶ月に及ぶその過程を、3部作の記事でご紹介しようという企画。

第1部はこちらからご確認ください。

 

今回は3部作の第2部ということで、「仮合わせ」という行程を取材してきました!

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太田さん
よろしくお願いします。

富ヶ谷新聞
!!!それは!?もう靴が出来ちゃったんですか!?

太田さん
いや、これは完成品を作る前に、不具合がないかチェックするために作った仮靴ですよ。というかこの前、仮靴を作るところも取材されたじゃないですか?笑

 

はい。。

早速で折角のネタバラしをいただいたところで、木型が出来てから、仮靴が出来上がるまでの過程をご紹介したいと思います!

前回の記事では、木型に革を貼っていく作業をご紹介させていただきましたが、その作業を繰り返し、出来上がった中村さんの木型がこちら。

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すっかり姿を変えました。

太田さん
ファーストインプレッションとしてはまっすぐだった中村さんの足も、写真を見たり、数値からの検討を重ねることで、右足がこれくらい曲がっているかなという判断をしました。

富ヶ谷新聞
すごいですねぇ。2次元のカルテから、3次元の立体として木型を作る。この木型から型紙を作るわけですね?

太田さん
そうです。また2次元に戻しますね。

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富ヶ谷新聞
これまた大変な作業ですよね。3次元を2次元に戻すってことは必ず無理が出て来るでしょうし。

太田さん
そうですね。まずはこういうシートを貼って、それをもとに作っていって、無理が生じるところは経験から形を工夫して、ちゃんと靴になってくれるような型紙を作っていくんですね。

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富ヶ谷新聞
これは感覚的に無理な人には出来ない作業ですね!僕、ダメです。。ムズすぎる。

太田さん
型紙だけ並べるとこんな感じです。

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富ヶ谷新聞
お!ストームトルーパーみたいですね!なんかカッコいい!

太田さん
そうですね笑 これに合わせて革をカットして縫い合わせると、こんな感じです。

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富ヶ谷新聞
ダースベイダーになった笑

太田さん
この革に、さらに内側にくる革を縫い合わせます。

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富ヶ谷新聞
なるほど。大変だ。。

太田さん
これが靴を縫うミシンです。

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富ヶ谷新聞
包丁とか色々出てきましたが、一番靴職人さんが使いそうなアイテム出てきましたね!

太田さん
そうですね。縫い合わせて靴の形になっていくところが一番盛り上がるところかと思います。

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うん。。画的にはおとなしいですが。。。

けどカッコいい後ろ姿です!

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丁寧に針を進めていく太田さん。

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穴をあけて靴紐を通したり、かかと部分の補強を施したりと、色々と作業が進んで行きます。

そして、最後の作業である、「ソールの縫い合わせ」時に登場するのがこの道具。

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ワニ!なんか可愛い!

富ヶ谷新聞
男心をくすぐるヤツですね!やっぱり形ですよね?ワニっぽいから!?

太田さん
そうですね。ワニに似ているからです。革を引っ張る道具で、頭?顎の部分で金槌の役割もしてくれる道具なんですよ。

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富ヶ谷新聞
引っ張って木型にぴったりと革を添わせるんですね。

太田さん
はい。しっかりと引っ張って、一旦釘で固定します。

カンカンカン・・・

富ヶ谷新聞
うん。ワニ便利!一家に1本!いらないか。。。

太田さん
この作業、ちょっと時間かかっちゃうので、
差し替えます。

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富ヶ谷新聞
でた!差し替えます!準備してくれていたんですね!ありがたいです!

太田さん
こうやって固定して、内底と革とソウルを縫い合わせていきます。

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なかなかに太い糸を、

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ぴぃやー!っと引っ張って、

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なかなかにごっつい針で穴をあけ、

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縫い合わせて行きます。

普段目にすることのない靴の内部、ワクワクしますね。

ソウルが付いたら、形を安定させるために、できるだけ長く木型を入れたままにしておくそうです。仮合わせの直前に木型を外すということなのですが、、、

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これ、ビッチビチですよね!?どうやって外すんですか!?

太田さん
木型が、土踏まずのあたりで折れるようになっているんです。木型を折り曲げて抜くんです。

富ヶ谷新聞
想像つかない。。

太田さん
やってみますね。

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台に乗せて、

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エイヤ!

と体重をかけて木型を曲げて、

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うぬぬぬぬぬ!

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パッ!!!

取れた!取れたね!木型、折れ曲がってるね!

こうした色々な作業を経て、最初の写真へとループするのです!靴作りって、作業工程が多くて、色々な仕事で成り立っているんですね!分業スタイルが多いそうなんですが、1人で最後まで仕上げる1足というのも魅力的です。

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そしてココ!さあ、今から仮合わせというところへ戻るわけです。

この後、あの男、
富ヶ谷不動産の中村さん!
がやってくるわけですが、長くなってしまいましたので、この後の行程は第3部をお楽しみにということで、今回は終わりたいと思います。

約15万円~20万円ほどと、高価なものではありますが、納得の仕事の積み重ねの上に出来上がっていく自分だけのオーダーシューズ。魅力的です!

この取材を始めてから、道行く人の足元が気になって仕方ない!そして、自分の足元もしっかりしなければ!と気をつけております。

eins-a Shoemaker Otaさんでは、色々な靴の修理もされています。JohnLobbの名品のカスタムメイドから、pumaのスニーカーのソール交換など、カジュアルなシューズのリペアにも対応してもらえます。靴のことであれば、太田さんにとりあえず相談してみてください!とっても丁寧で優しい職人さんですよ!

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