ととのうアジアンテイスト!ウータン食堂でアジアを旅しよう!

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時々無性にエスニックなお料理を食べたくなりませんか?それはもう、冬でも夏でも。カレーもいいよね、辛いタイ料理もいいよね。うーん、迷っちゃう!そんなワガママをまるっと受け止めてくれるお店が近所にあったら最高!これがね、あるんですよ。代々木上原に。名店を渡り歩いてきた店主ならではのオリジナリティあふれるアジア料理&スパイスハーブ料理が魅力のウータン食堂へお邪魔してきましたよ♪

アジアの屋台感満載の看板が目印

ウータン食堂の場所は、代々木上原駅からすぐのスギ薬局の裏側あたり。代々木上原の老舗バーとも言えるmujinaさんの場所での間借りレストランです。まさか、mujinaさんで本格的かつユニークなオリエンタル料理を味わえるとは!なんて、驚く方も多いのでは?

ある日突然料理の道へ

お店を一人で切り盛りするのは、通称マッキーさんの愛称で知られる、店主の牧野斗志矢(まきのとしや)さん(以下、マッキーさん)。どんな経緯でここにたどり着いたんでしょう??

なかなか自然な笑顔を見せてくれなかったのですが、全くコワイ人ではないです。

富ヶ谷新聞:
「牧野さんはずっと料理人なんですか?エスニック系?」

マッキーさん:
「いや、全然(笑)。ある日突然料理人にならざるを得なくて…(笑)。」

ええっ!?いきなり地雷踏んじゃった!?

富ヶ谷新聞:
「そ…それは何か事情があったのでしょうか…。差支えなければ…。(ドキドキ)」

マッキーさん
「当時働いていたタイ料理屋で店長やってたんですけど、ある日突然料理長が来なくなっちゃったんですよ(笑)。それで次の日から自分が料理しないといけなくなっちゃって!」

富ヶ谷新聞:
「ああ、そういうことでしたか(ほっ…)。店長さんはサービスというか、ホール担当だったんですか?レシピとかはあったのでしょうか?」

マッキーさん
「レシピはあるにはあったんですけど、それまで料理は全然やってなかったから不安でしたよね」

富ヶ谷新聞:
「だからカレーもタイ料理もおいしいんですね!カレー屋さんでも料理していたんですか?」

マッキーさん
「そうですね。たまねぎ炒めるのが毎日本当に大変で…(笑)。」

ウータン, the rootsな定番のルーローハン

お肉ごろごろルーローハン。甘さがしつこくないので、サラッといけます!

そんなこんなで突如料理の世界に足を踏み入れた牧野さん。丸の内のタイ料理屋に8年勤めた後、新宿のカレーの名店FISHを経て、独立。最初はウータンペダルという名前で、幡ヶ谷、上原、富ヶ谷エリアを中心にルーローハン(魯肉飯)を自転車で販売していました。これがウータン食堂の前身!

かつてはこんな感じでオペラシティ辺りでもお弁当を売ってました。

富ヶ谷新聞:
「ウータンペダル時代に、一度だけ人にもらってルーローハンをいただいたことがあるんです。個人的にはルーローハンって甘すぎることが多くて、あまり選択しないのですが、とてもおいしかった覚えがあります。当時はルーローハンのみでしたよね?なぜルーローハンだったのですか?」

マッキーさん
「タイ料理屋時代によく賄いでルーローハン作ってたんですよね。タイにもカオカームーっていう、豚足とかを煮込んだ似たような料理があって、作ってみたらおいしかったんで最初はこれだけだったんですけど、途中からガパオライスとかも自転車で売るようになりました。」

ウータンペダルとして、自転車での販売を開始して半年ほど経った頃、カレー屋さん時代からよく飲みに来ていたmujinaさんでの間借りランチが決定したそうです。が、mujinaさんでの営業を開始した途端、世の中がコロナ禍になってしまったのだそう。しかし、今やすっかり人気の隠れランチスポットに。

胃袋つかむ週替わりメニュー

マッキーさん
「最近はね、常連さんはあまりルーローハン頼まないんですよ。みんな週替わりメニュー。」

いやいや、毎回頼む人もいるほど、リピーターが多いのも知ってますよ!でもね、毎週変わる他のメニューが魅力的なのも事実。本格的なタイ料理やカレー、中華はもちろん、マッキーさんオリジナルのユニークなお料理もメニューに並びます。

2月に毎日売り切れてた揚げたてカツカレー。
時間のない香港のタクシーの運転手がかきこむというタクシー飯。これ、クセになります。

取材当日は、レモングラスと花山椒の辣炒飯をいただくことに。せっかくなので、つくっているところも見せてもらいました。

具材を手際良く投入!
すばやくあざやかに炒める!

通常より辛めでお願いしちゃいました。これがめっちゃおいしい!レモングラスの香りと辛さがクセになって、止まらないおいしさです。と、食べていたらオレンジが添えられているのに気づきました(笑)。

レモングラスとオレンジがさわやか!爽快な辛さで昼飲みにも良き♪

富ヶ谷新聞:
「このオレンジは絞るんですか?」

マッキーさん:
「もちろん!」

チャーハンにオレンジを絞ってみると、これがまた全然違う味わいに。オレンジなしでも感動していたのに、さっきまでのチャーハンは一体なんだったのかと思うくらいのサプライズです。

マッキーさん:
「そのオレンジは絞ってナンボです(笑)。タイのチャーハンって、柑橘系をちょっと絞ると本当においしいんですよね。」

以前、タイのエビ味噌チャーハンをテイクアウトしたことがあったのですが、できたてのチャーハンを食べたのは今回が初めてでした。近所とは言え、テイクアウトだとどうしても食べる頃にはしっとりしてしまっていたのですが、できたてはパラッパラ!エビ味噌チャーハンもとってもおいしかったので、できたてはもっとおいしいんだろうなぁと思います。

マッキーさん:
「チャーハンが最近とにかく好評なので、月1くらいで出そうかなと思ってます。この前のトムヤムチャーハンがとにかく人気で。」

富ヶ谷新聞:
「うんうん、本当においしいです。週替わりメニューはどうやって考えているんですか?」

丁寧に仕込まれた本格スパイスカレーも最高です。

マッキーさん:
「水曜日が定休日で、木曜日にスタートしてからずっと何にしようかなって考えていますね。一応アジア料理というくくりで、お客さんの反応も見ながら、似たようなものが重ならないように。」

富ヶ谷新聞:
「マッキーさんは、タイ料理とカレーの経験を活かしつつ、オリジナルメニューを考えてるんですね。あ、あと時々北海道だ!わたしたち胃袋つかまれてる!毎回違ったメニューだし、一人じゃ大変でしょ?」

マッキーさん:
「だいぶ慣れたかな(笑)。メニューのラインナップは、大体カレー系と麺も入れるようにしてます。チャーハンとかご飯系の時もあるけど。」

マッキーさんは北海道出身なので、時々スープカレーや味噌ラーメンなどの北海道メニューも並びます。

富ヶ谷新聞:
「マッキーさんのイチオシメニューは、やっぱり原点のルーローハンですか?」

マッキーさん:
「いや、チャーハンかな?最初はルーローハン推しというか、そういう風にしてたんだけど、今ルーローハン出す店って多いでしょ?うーん、麻婆豆腐かも。」

麺のメニューもよく登場
200円で食後のコーヒーも。謎にジェラピケのカップで出てきます(笑)

富ヶ谷新聞:
「マッキーさんの麻婆豆腐大好きです!麻婆麵も!」

マッキーさん:
「僕が麻婆豆腐大好きだからよく出してます!みんな片栗粉でとろみつけるけど、うちはあまりとろみつけずにサラッとしてるタイプ。」

「ととのう」辛さが爽快!

マッキーさん:
「辛いのが苦手じゃなければタイ系のチャーハンは辛めにするのがおすすめです。チャーハン以外のメニューでも、どこまでも辛くできますよ(笑)。多分上原一激辛が食べれる店だと思う(笑)。」

そう、ウータン食堂は、激辛ファンにもうれしいお店なのです。辛さレベルは一応設定されていて、苦手な人はマイルドにもできますが、激辛好きは悶絶級まで辛くしてくれます。マッキーさんの言う通り、富ヶ谷・上原エリアで、ここまでの激辛メニューを出しているお店はないのではないでしょうか。激辛マニアは「ととのう」こと間違いなしです。

マッキーさん推しの麻婆豆腐。サラッとしてるのであっさり。でもコクしっかり!

火曜日限定夜ウータンも!

火曜日のみ、夜営業もしています。スパイシーにととのいつつ、しっかりお酒を飲みたい人におすすめ。ドリンクのお値段も良心的です。昼のメニューに加え、おつまみメニューも充実!

おつまみメニューもリーズナブル!

どのお料理にもウータンらしさがあって、もちろん激辛もOK!軽くつまみながら飲みたい人も、しっかり夜ごはんを食べたい人にもうれしいラインナップです。

いろんなスパイスが効いたひよこ豆のスパイシーサラダ
ブタ春菊唐辛子炒め激辛バージョン!

夜の取材時には、激辛マニアを連れて行ったので、だいぶ辛めにしてオーダーしました。辛くてお酒がすすみすぎます(笑)。エスニックな辛さには、ビールはもちろん、メコンというタイのウィスキーを使ったタイハイボールが良く合いますよ。

ビールはその時々でエスニックなものも

ガッツリ食べるのではなく、ちびちび飲みたい人には、自家製南蛮味噌が最高です。

手作りの南蛮味噌
花山椒オムレツ。ちゃんと手作りのソースとかを添えてくれるのがウータン流

マッキーさん:
「これはね、北海道にいるうちの母親がいつも作ってる唐辛子味噌なんです。」

富ヶ谷新聞:「これは、お酒のお供にちょっとしょっぱいものがほしい時に最高ですね(笑)。」

マッキーさん:「でしょ(笑)!!」

シメに海鮮チャーハンをみんなでシェア

昼も夜も大満足なウータン食堂。お腹いっぱい、胸いっぱいの取材でした。辛くても辛くなくても、ランチも16時までやってるし、テイクアウトも可能、夜もしっかり食べられる。いろんなわがままを受け止めてくれるウータン食堂でした。マッキーさん、ごちそうさまでした!

さらに、「富ヶ谷新聞見たよ!」っと言っていただければ、ランチのお供にピッタリなタイティーまたはロータスティーどちらかをプレゼントしてくださるそうです!(2022年4月末まで!)
ぜひこの機会に気軽に立ち寄ってみてください。

アジアン屋台ウータン食堂
東京都渋谷区西原3-20-5 ファーストパティオ B1F(Bar mujinaにて間借り営業)
080-2061-1048(営業中は電話に出られないことがあります)
月火木金土日11:30〜16:00
火19:00〜5:00
定休日:水曜日
instagram (メニューや営業情報など更新中!)

取材/文 hazuki

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