富ヶ谷から徒歩圏内の渋谷の秘境!メニューがないのは自由に楽しんでほしいから!サプライズだらけのイタリアンSHIBUYA bed

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富ヶ谷から歩くこと15分。奥渋エリアを抜けて、東急本店のすぐそばにそのお店はありました。今回ご招待いただいたのは、メニューがないイタリアンレストラン。やや緊張しながら興味津々でSHIBUYA bed(シブヤ ベッド)へお邪魔してきました!

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店内に入ると、そこが渋谷だということを忘れてしまいそうなくらい静かで落ち着いた大人の雰囲気。客席はカウンターのみ。ソムリエの石戸谷さんが笑顔で出迎えてくれました。

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お店は、イタリア各地で修業を積んだ後、リストランテ キオラ、ラ・ボスケッタ、イル・マンジャーレの総料理長を歴任してきたシェフの鵜野秀樹さんと、サドレル六本木のオープニングスタッフで、店内セラー1万本のワインを責任者として管理していたというイタリアワインのスペシャリスト、ソムリエの石戸谷美晴さんのお二人で切り盛りしています。両者ともキャリア30年以上というベテラン!一見敷居の高そうなお店に見えるのですが、お二人の気さくなお人柄がお客さんとの距離を縮めてくれます。

■メニューがない!!!お店のコンセプトとは!?

いや、実はメニューがないわけではないんです。なんとなくのメニューはあるんです。結論から言うと、メニューに縛られてはもったいないお店。基本的には、いろいろなお料理を少しずつ食べられるようなおまかせコースがおすすめ。もちろん希望があればお店に相談できますよ。

コンセプトとしては、イタリアの郷土料理や家庭料理を日本の懐石料理を意識したスタイル。そして、とにかくパスタが自慢!

この後、サプライズの連続を経験するということを、この時の私はまだ知らないのでした。というわけで、あえてコースの順番にはこだわらずにサプライズをレポート&考察したいと思います。

■サプライズ1:トリュフバターがすごい!

お料理を待っていると、イタリアの生サラミとお店で焼いているという自家製パンが出てきました。オリーブオイルとバターが添えられています。このバター、とにかく人気なのだそう。一口食べてみてビックリ!トリュフバターです!!口の中にふわぁっとトリュフの香りが広がって、これだけで天に昇れます!!いきなりのサプライズ!シャンパンに良く合います。

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と、トリュフバターに感動しているところに今回モグモグ隊として召喚したHITOMIちゃん登場!
一人だとあまりにも緊張してしまうので。

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パンに感動している間に、いよいよ最初のお料理が!こちらは馬肉のタルタルです。いろいろな調味料やスパイスが添えられていて、ひとくちひとくち違った味わいが楽しめるのです!

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塩と新玉ねぎだけで和えただけとのことなのですが、何もつけなくてもお肉の味がしっかりしていてとてもおいしい!この、「少しずつ違うものを味わえる楽しみ」って、私たち日本人は大好きですよね!このあたりの気遣いに日本人に合うイタリアンというこだわりを感じます。

■サプライズ2:マニアックなグラスワインとのマッチング

グラスで楽しめるワインはなんと10種類以上。

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ボトルでは飽きてしまったり、好みでなかったりした時に残念だし、何よりも各々自由に好きなようにお料理とワインのマッチングを楽しんでほしいというのがお店の願い。例えば、シャンパンを飲んで、赤を飲んで、白を飲んで、また赤に戻ってなど、好きなように好きなだけ楽しめるのが魅力なのです。もちろん、ソムリエの石戸谷さんが最高の一杯をサーブしてくれます。

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■サプライズ3:本当にパスタがおいしい!

最初のパスタはシェフの鵜野さんが元祖だという、冷たいトリュフたっぷりのカルボナーラ。カルボナーラが冷たいって、素人には理解できません!

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食べてみると、くどさが全くなく、さらりとした上品な味なのに、しっかりコクがあります。カルボナーラなんだけど、食べたことのないカルボナーラ!チーズ以外の牛乳、生クリームなどの乳製品を一切使っていないそうで、ブロードベースに卵だけで仕上げています。まさにプロの味で、絶対に自分では再現できないと思いました。はい。

こちらで使っている麺は、マンチーニという独特な香りのある、やわらかいけどコシがある不思議な食感のパスタ。他にも、アラビアータ、ボロネーゼ、カチョエペペをわがままに少しずついただきました。

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鵜野さん曰く、日本人は特に熱々が好きだから冷めにくい工夫をしているとのこと。アラビアータもボロネーゼも熱々で、カチョエペペは火を入れると分離してしまうので和えるタイミングがとても重要なのだそうです。確かに、私もラーメン屋さんでほうれん草やメンマなどの具材が冷たいと切なくなるタイプです。仕込んで保存する為には仕方ないのはわかっているんですけど。

もう、パスタだけで胸いっぱいになります。一度にこんなにたくさんの種類の絶品パスタを食べたのは生まれて初めて。はぁ…(ため息)

もうしばらく家でパスタは作りたくないと本気で思いました。

■サプライズ4:お料理がどれもすごい!

こちらはカラスミがどっさりかかったリードボー。カラスミは個性が強いからカラスミだけの味になりがちだけど、そうさせずにリードボーのうまみを引き出すサブ的存在になっているから不思議。

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シェフ曰く、「やっと見つけた」馬肉のヒレのシャトーブリアン。手に入らないわけではないけれど、味とお値段のバランスの良いものがなかなか見つからないのだとか。こんなに分厚くて大きい状態で馬肉を食べるのは初めてでした。

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HITOMIちゃんもご満悦!

前菜のカルパッチョやらエスカルゴからパスタ、メインまで一皿一皿がとにかく驚きのおいしさ。どれも最後の一皿のような満足感で、コースがいつ終わるのかわかりません。どのお料理も目にもおいしい。いや、おいしそうとかの言葉を越えてもはやセクシー。

このお店の魅力は、毎回出てくるもの、あるものが違うこと。つまり、毎回サプライズを体験することができるのです。とにかく、お酒もお料理もわがままに楽しめるのが最高で贅沢。

■食後もサプライズ!

食後酒は、オリジナルのリキュールを仕込む名手でもある、ソムリエ石戸谷さんによるベルガモットチェロ。瓶のデザインも、なんとソムリエ石戸谷さんの手描きです。ベルガモットは国産で、熟す前の青い状態のものを仕入れて作っているそうです。

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アクエベルディというジンもいただいちゃいました。急にバーにいるような気分に。

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イタリアンと言えば、エスプレッソ。ところが、こちらではお食事の最後にはエスプレッソのように抹茶をたててくれるのです!ボウルはシェフこだわりの世界中のアンティークの陶器を使っています。抹茶の温度も完璧な状態。普通和食に出てくる抹茶よりやや熱めになっているのは、bedのお料理に合うように考えられてのこと。和食の抹茶よりも意図的に泡立てていたり、お茶を点てる前に粉を振るう時に使うふるいの目の細かさにも気を配っているそうです。ドルチェとも良く合うからビックリ!

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お店のインテリアからそこにいるスタッフも含めた人、お料理、お酒といった空間の中にある全ての要素がSHIBUYA bedをトータルに作り上げている素敵なお店でした。店内にいる人がみんなHappyになるお店。贅沢な時間は、お料理やお酒が共通言語となり、コミュニケーションから生まれる。そんなクリエイティブな空間だと感じます。

大満足でお店を出る時に、お土産にトリュフバターをいただきました。後日、これをおいしく食べるためにパン屋さん激戦区である富ヶ谷周辺をさまよったのは言うまでもありません。

SHIBUYA bed、渋谷の隠れ家というよりは、もはや秘境です!

鵜野さん、石戸谷さん、ありがとうございました!

SHIBUYA bed
http://www.shibuya-bed.jp/
東京都渋谷区道玄坂2−23−13 シブヤデリタワー2階
お問い合わせ:03-3476-6120
営業日:月曜日〜土曜日
営業時間:18:00〜(23:00 オーダーストップ)〜24:00 クローズ
定休日:日曜日および祝祭日

取材/文 hazuki

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