長年愛され続けている酒屋が営むカフェ!こだわりの“もちっふわっ”なフォカッチャはいかがですか?小松屋酒店さん!

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地元の人々から長年愛されている代々木八幡駅前の老舗酒屋「小松屋酒店」。

2022年12月にリニューアルオープンし、お昼はカフェ、夜はバーを営業しています。今回、富ヶ谷新聞ではカフェを取材させて頂きました。

目玉はモーニング&ランチの「フォカッチャ」。

パン激戦区のこの富ヶ谷でもあまり馴染みの無い「フォカッチャ」

そして、なぜ「フォカッチャ」なのか? これは気になる!

ということで、カフェ店主 小松 桃子(こまつ ももこ)さんに取材させていただきました!

小松屋酒店 カフェ店主の小松 桃子さん

貴重なお写真を見せていただきました。なんと昭和32年創業とのこと!

「フォカッチャ」を選んだ理由

「フォカッチャ」というのは、イタリアの伝統的な平焼きパンの一種。単独でも、食事の付け合わせとしても食べられる、いわゆるイタリアの食事パン。イタリア全土で愛されており、地域や人々の間で独自のレシピがある。

富ヶ谷新聞
なぜフォカッチャを提供しようと思ったんですか?

桃子さん
富ヶ谷にはパンの有名店が多いからただのパンじゃダメだと思って。カフェを始めると決めた時、酒屋だし、一番の前提として“お酒に合うおつまみっぽい”パンにしようと思いました。 うちは夜にバーも営業しているから、店内の作りがバーカウンターで。やっぱりテーブル席が無い分、お客さんがゆっくり出来ない。だからこそサッと来てサッと食べられるものを提供しようと思って、“スープとフォカッチャ”という形にしました。

取材中にも、女性のお客さんがお一人で来られていました。桃子さんによると、15分くらいで食べて帰られるお客さんも多いとか。

一人でも入りやすく、サッと食べれる。モーニングにピッタリ♪

でも、ランチとしてお酒を片手にフォカッチャを頬張るのも…なんて魅力的なの〜〜!!

組み合わせを選べるセットメニュー

もちろんお酒も選べます♪

富ヶ谷新聞
やっぱり開店できた時の気持ちは嬉しさが大きかったですか?

桃子さん
どちらかと言えば、不安というか、緊張の気持ちが大きかったというか。 初めてで慣れない作業が多かったから達成感よりは、あぁ、やっとここまできた、と思いました。

現在もフォカッチャを発酵させるために早朝から作業しているという桃子さん。仕込みは毎朝3時から。頭が下がります!

富ヶ谷新聞
インスタを拝見させていただいたのですが、スープとフォカッチャを4〜5種類販売する時の組み合わせはどのように決めているのですか?

桃子さん
基本は感覚で、、笑

富ヶ谷新聞
えぇ!? 感覚!?

桃子さん
組み合わせは感覚です(笑)たとえばフォカッチャの種類が先に決まっていたら、味や色合いを考慮してスープを作ります。あとはその時使いたい具材によってメニューを決めています。フォカッチャは1日に5種類くらいをぐるぐるローテーションしています。

この日のスープはレンズ豆の冷製スープ。

富ヶ谷新聞
フォカッチャの作り方はどこかで修行なされたんですか?

桃子さん
いえ!独学で勉強しました。以前カフェで働いていた時にパンを焼いていたこともあって。フォカッチャを専門で焼いていたわけではないけれど、役割を持って働いていると、大体マニュアルってあるじゃないですか。 だから、決まった動きは出来るけど自分の好きに発酵させたり、具材や分量はこうしようって考えたり、もちろん参考にしたネットや動画、本はあったけど全部自分の判断で作るのは初めてのことだったので、そこがとても難しかったです。

フォカッチャってオリーブオイルやハーブをあえたり、塩をつけて食べるのが一般的なシンプルなパンで、イタリアではパスタなどの食事の付け合わせなんです。具材を乗せるこのスタイルは我流なんです。

取材させていただいた日はパンプキンや卵、トマトの生地を使用したフォカッチャがありました。

桃子さん
フォカッチャの専門店って東京でもあまり無いんですよ。食パンやベーグル専門店はあると思うんですけど、フォカッチャっていうのは少ないと思う。だから、フォカッチャそもそも何?って方は大勢いると思うので、始める前にフォカッチャというものが何なのか説明した方がいいよねと家族に言われて。お店の前に飾ってるタペストリーに“イタリアの食事パン”と目立つように書いています。

お待ちかねの「フォカッチャ」いざ実食!

左がカルボナーラ、右がポモドーロのフォカッチャ

今回は、この日の桃子さんのおすすめである卵生地で作られたカルボナーラと、個人的に気になったトマト生地のポモドーロのフォカッチャをいただきました!どちらも生地がフワッフワのもっちもちで味もとても風味豊か!店内でアツアツのフォカッチャを片手に美味しいスープを飲む手が止まらない。至福のひと時でした!

今回2名で取材にお伺いした為、特別にハーフ&ハーフに切ってくださいました♪

事前に申し出があれば、ハーフ&ハーフにカットしていただけるとのこと!

普段はお皿での提供ではなく、袋での提供になります。

こんな感じ。

我流でこのクオリティを生み出せる桃子さん。

これぞ絶対に手を抜かない「桃子流」のこだわりの味!最高〜〜!!

もっと他の味も食べたくなっちゃう。新作はいつ出るのか気になった私はこんな質問を。

富ヶ谷新聞
ちなみに、新しい味ってどのくらいのスパンで考えているんですか?

桃子さん
季節の食材によりけりって感じです。だから決まった日に新作が出るとかは基本無いんですけど、私の中では、季節の食材を使いたいけど、あえて“季節限定”と打ち出さないで、季節が変わるごとに準レギュラーメニューとして置いています。

富ヶ谷新聞
なるほど! 季節の食材を使用したフォカッチャも気になります!!

桃子さん
ありがとうございます! 例えば冬はバレンタインや節分があるので、チョコや豆を使ったフォカッチャにしています。もちろんスープも季節に合わせていて、今年であれば2〜3月にはチリコンカン(※)という豆を使ったスープを提供していました!

※チリコンカンとは、メキシコ発祥のスープ。豚肉や牛肉を豆とチリソースで煮込んだもの。

季節ものっていいですよね。。。私も食べてみたーーい!!基本季節のものは事前アナウンス等は無いそうなので、出会えたらラッキー!気になる方はインスタも要チェックですよ!

お酒を補充するご主人の姿。 桃子さんのお父様です!店内を奥に進むと酒屋さんがあり、食事をした帰りにお酒を購入するお客さんの姿もありました♪

カフェ部門は8時〜14時まで営業中!もちろんテイクアウトも可能!お家のトースターでこんがり焼き目がつくまで焼く(1〜2分)ともちっふわっが再現できるそう♪。

美味しいフォカッチャを食べて、素敵な1日を始めませんか?

※バー部門は桃子さんの弟さんが切り盛りされていて、酒屋ならではの美味しいお酒が楽しめます!なんといっても圧巻の品揃え。こちらも要チェック♪

小松屋酒店(夜は小松屋酒店barになります)
住所: 東京都渋谷区富ヶ谷1-53-4
TEL: 03-3467-7730

酒屋営業時間: 10:00~21:00
カフェ営業時間: 8:00~14:00
bar営業時間: 18:00~24:00

定休日: 日曜・祝日
instagram: https://www.instagram.com/komatsuya.saketen/

取材/文 浅野

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