富ヶ谷、上原エリアの氏神さまである代々木八幡宮は、800年もの歴史のある由緒正しい神社で、全国的にパワースポットとしても知られています。この、歴史ある神社には、今までありそうでなかった画期的で新しい御朱印守があるのをご存じですか?この御朱印守、なんと携帯クリーナーにもなっちゃうんです。この御朱印守の仕掛け人、村山貴広(たかひろ)さんとお父様である博賢(ひろまさ)さんにお話を伺ってきました!
■御朱印守をスマホに!
現代社会のコミュニケーションにおいて、今や携帯電話やスマホは欠かせないものとなりました。近年ではお財布機能も備わり、まさに生活に欠かせないツールとなっています。まさに、現代の生活を支えるお守りとも言えるものかもしれません。そう、古くからお守りも肌身離さず持ち歩くものですよね。この御朱印守の仕掛け人である村山貴広さん(以下貴広さん)は、携帯電話やスマホとお守りを合体させるヒントをどこから得たのでしょう?
そのきっかけは、老舗の広告代理店、広宣社で営業をしている貴広さんの元に来た一通の営業メール。日々、かなりの数のメールを受け取る貴広さんの目に止まったのは、手のひらに収まるくらいの小さな携帯クリーナーでした。これは企業のノベルティーなどにも良さそうとのことで、社内でブレストを重ね、アイデアを膨らませていったのだそう。
貴広さんは、広宣社の代表取締役であるお父様の博賢さんと共に代々木八幡宮例大祭のポスターも手掛けています。その関係で、八幡宮を訪れた際に、神社で扱えるものを実現できたら面白いのではないかとヒントを得たそうです。
■神社で扱える商材は御祈祷に関するもののみ!それならお守りに!
貴広さん:
「八幡宮に持って行ったんですけど、神社で商材として扱えるものは、お守りなど御祈祷に関連するものだけらしく、携帯クリーナーとしては扱えないと言われたんです。例えば、タオルはダメだけど、お祭りで使う町内会で配るような手ぬぐいはOKとか、“グッズ販売”ではなく、何かしら御祈祷に関わるものでないといけないということで、壁に当たりました。それなら、“お守り”にしよう!クリーナーはお清め、お祓いの意味合いにもつながるということで進めることにしました。」
こんな風に携帯に貼っておけば、何度でもはがしてクリーナーとして使えます。
さすが、広告代理店ならではのクリエイティブな発想です!その後の打ち合わせで再び代々木八幡宮を訪れた際に、なんと宮司さんも興味を持ってくださったのだそう。そこから、宮司さんをはじめとした神社側関係者と相談の上、“お清め”だけではなく、世間の御朱印ブームもあるということで、御朱印として企画を進めることになったそうです。
■またたく間にヒット!そして特許も取得!
貴広さん:
「企画を進める中で、いろいろ調べているうちに、このような授与品(お守りやお札など神社で売られているものの総称)は他にないことがわかりました。そこで、去年の7月に特許を申請し、今年8月に登録されたんです!」
今では、代々木八幡宮の授与品の中で一番人気だそうで、日々多くの方がこの御朱印守を求めて神社を訪れるそうです。事実、私の周辺にも持っている人がチラホラ!日本人だけでなく、海外からの友人もたまたま立ち寄った代々木八幡宮でこれを見つけ、すぐに購入したという話も!大ヒットです。これから東京オリンピックに向けて、海外から日本を訪れる人も増えてくる中で、日本の伝統文化を伝えられる良いお土産になるかもしれません。
今回商標登録されたのは『チャームレット』という名称のお守りです。現在は、代々木八幡宮の御朱印守だけでなく、企業や大学のノベルティーとしても広まりつつあります。
神社のお守りとしては、現在は代々木八幡宮でのみ取り扱っていますが、今後、全国の寺社仏閣にも広まるかもしれないですね。伝統を守る歴史ある神社で、このような現代社会に寄り添う新しいアイデアを取り入れることが、若い世代にも日本の伝統文化を伝えていくことにつながるのかもしれません。
■生粋の上原っ子として、親子で街の活性化に貢献!
貴広さんとお父様の博賢さんは、お二人とも生粋の上原っ子。実は、この御朱印守のパッケージに書かれている文字には、貴広さんのお姉様である村山明里紗(ありさ)さんも一役買われています。
博賢さん:
「最初、この『代々木八幡宮、御朱印』という題字をパソコンでデザインしていたんですが、どうも味がないなという話になって、ちょうどその時、アート好きの娘が筆を使って何か作品を作っていたので書いてもらったところ、これが採用されたんです。」
富ヶ谷新聞:
「すばらしい!まさに上原っ子である家族みんなで作り上げたお守りですね!貴広さんとお父様も上司と部下であり、ビジネスパートナーでもあり、とても仲良しなんですね。貴広さんとしてはお父様が上司であることのやりづらさのようなものもあったりするのでしょうか?」
貴広さん:
「元々父は子供の人生のレールを敷くようなタイプではなく、子供の目線で向き合えるタイプなので、とても理解のある父親だと思います。父の会社に入った時も、継ぐ継がないという重い話ではなく、ちょっとやってみる?くらいの軽い感じでやってみたところ、面白さがだんだんわかってきたという感じです。会社では上司と部下ですが、2人で銭湯に行ったり、プライベートでは仲の良い親子関係だと思います。」
博賢さん:
「そうだね。2人で渋谷区の銭湯を全制覇しようとしたこともあったよね(笑)。」
富ヶ谷新聞:
「本当にいいご関係なんですね!最後に、生まれ育った土地で、今回のようなムーブメントを起こしつつあることについてはどのように感じているのでしょう?」
貴広さん:
「代々木上原って、とても落ち着いている住宅街で、住んでいる人のマナーも良くてとても気持ちの良い街ですよね。生まれ育ったこともあって、当然愛着もあるわけで、その土地で街の活性化につながる可能性のある活動をできることはとても嬉しく思っています。特に最近は、代々木上原がメディアで取り上げられることも増えてきて、地元以外からも訪れる人が増えてきていると感じています。特に若い人が増えた印象。この街の良い変化に何か貢献できたら嬉しいですし、変化を見るのも楽しみです。」
3年前の代々木八幡宮800年祭では、貴広さんが高張り提灯を持つ大役を務めました!
今週末は代々木八幡宮の例大祭です。八幡宮を訪れた際に、ぜひ御朱印守を手にとってみてはいかがでしょう?
村山博賢さん、貴広さん、お忙しいところありがとうございました!
チャームレットのお問い合わせはこちらまで!
info@kohsensha.co.jp (担当:株式会社広宣社営業部 村山貴広)
取材/文:hazuki