
代々木上原の坂を上がってちょうど老舗のお豆腐屋さん「太田屋豆腐店」の向かいあたりに、おしゃれすぎるタルト屋さんができたのが、2023年6月17日。この1年半ほどの間に瞬く間に人気店となり、存在感が増しています。
とは言え、興味はあれど、なんとなく入りづらさを感じてまだ行ったことがないという人も多いのでは?そこで今回は、ウワサのタルト屋さん「SO TARTE(ソータルト)」に潜入。店長の大倉亞門さんにお話を聞いてきました。
実はとっても親しみやすくて日常使いもできるお店だったという大発見!いろんなニーズを包み込んでくれるような魅力がありましたよ。
みんなで楽しめるタルトがコンセプト

富ヶ谷新聞:
「今日はよろしくお願いします!」
大倉亞門さん(以下亞門さん):
「よろしくお願いします!」
富ヶ谷新聞:
「こちらは表参道にもお店があって、同時オープンだったんですよね?グルテンフリー&ヴィーガンタルト専門店とのことですが、なぜグルテンフリー&ヴィーガン専門にしたのですか?」
亞門さん:
「はい、表参道店とは同時オープンで、どちらが本店とか支店とかではなく2店舗で展開しています。グルテンフリーやヴィーガンていうと、すごく意識高そうに聞こえるかもしれないのですが、誰でも、「みんなで楽しめるタルト」というのがコンセプトなんです。ナッツは使用していますが、アレルギーが心配な方でも、子供も大人もみんなで楽しめるようにという想いでグルテンフリー&ヴィーガンのタルトにしています。」

富ヶ谷新聞:
「なるほど!確かに、意識高めなお店なのかと勝手に思っていました!グルテンフリーでヴィーガンということは、乳・卵・小麦粉も使っていないということですよね。確かにアレルギーが心配な方に食べやすいと思いますが、生地やクリームは何で作っているんですか?」
いやいや、食べてみるのが一番!ということで、一番人気のミックスフルーツのタルトをいただくことに♪


富ヶ谷新聞:
「いただきます!…あ!生地がとってもしっかりしていますね!食感が固めのクッキーみたい!しかも香ばしくてとてもおいしい!!!」
亞門さん:
「生地は2層になっていて、1層目の土台になる周りのクッキーのような部分は米粉とアーモンド。内側にもう1層しっとりとした食感の生地が入っています。しっとりした食感の生地は、アーモンドベースのクリームを焼いているんです。」
富ヶ谷新聞:
「へーーー!素人には全く思いつかない工夫がされているんですね!実際小麦粉を使わないとパサついたり、ボロボロと崩れてしまったりするイメージがありますけど、全然そんなことない。生地ひとつでも2つの食感と味わいがあるって、とても楽しいですね。クリームもいただいてみます!」
亞門さん:
「クリームももちろん乳製品は使ってません。豆乳で作られていて、軽くて食べやすいのが特徴ですね。もたれないので、乳脂肪多めの生クリームが苦手な人にも食べやすいと思います。」
食べてみると…
!!!!!!
すごい軽やか!まるで雲のよう!
変な表現ですみません…。何を隠そう、ワタクシスイーツに明るくないもので、初めての感覚に感動しすぎてテンション上がってしまいました。
富ヶ谷新聞:
「クリームも生地も甘さが上品ですね。わざとらしく強調された強い甘みみたいなのはなくて、素材の自然な甘みでとても食べやすいし本当においしいです!」
亞門さん:
「そうですね、甘すぎないですよね。白砂糖も使っていないんです。お子さんにはもう少し甘いほうがいいかもしれないですが(笑)。実は、近所に住むご年配の方にも気に入ってくださっている方が多くいるんです!」
選んで選んで選び抜いた選りすぐりのフルーツがたっぷり

実はSO TARTEは、ヴィーガンフルーツサンド専門店『fruits and season』が手掛けていることも、注目される理由のひとつ。フルーツは見た目の美しさだけでなく、本当に良いものを厳選しているのだそう。
亞門さん:
「フルーツは本部のプロのスタッフが、市場で目利きして毎日持ってきてくれています。新鮮であることはもちろんですが、市場で扱っているフルーツの中でもかなり高級な品種や、上質なフルーツを厳選しています。」
富ヶ谷新聞:
「季節ごとにタルトに使われるフルーツも変わりますよね。」
亞門さん:
「フルーツは常に旬のものを仕入れていますね。今の時期だったらいちごとかみかんかな。」


いただいていたミックスフルーツのタルトですが、生地とクリームをあえて別々に味わってからフルーツも一緒に食べてみたんです。これがね、とってもおいしい!ちゃんと、フルーツと生地とクリーム3つが合わさったときのバランスが計算されています。
富ヶ谷新聞:
「フルーツのおいしさが活きてますね!生地そのものも、クリームそのものもそれだけでおいしいけど、どちらもフルーツを邪魔しない。生地とクリームの、上品だけど素朴で自然な味わいがフルーツを引き立てていますね。
しかも、小さそうに見えて満足度がすごいですね。重いわけでもないし、純粋にフルーツを楽しめる味わいなのに、”おいしかったー!”って、心から満足するような。」
亞門さん:
「ありがとうございます!そうですね、見た目よりも意外と食べ応えありますね。それでもたまにひとりで2個、3個召し上がってくださる方もいらっしゃいます!」
富ヶ谷新聞:
「それだけおいしいってことですよね!全部おいしいんですけど、このクリーム、フルーツとタルト生地と一緒に食べるとますます豆乳ってわからないですね!味も本当においしいし、軽くてくどくなくてすごくイイ!」
亞門さん:
「ぼくも最初、このクリームにすごく感動したんですよ。元々ケーキとか甘いものが大好きなんですけど、他のお店のケーキのクリームと比べると本当に軽くて!ああ、うちのクリームって、めっちゃ軽いんや…って改めて思った覚えがあります!」
それぞれのシーンで楽しんで!バレンタインにもぴったりないちごフェア開催中

富ヶ谷新聞:
「おいしさといい、満足度といい、ぜいたくな気分になれますね!」
亞門さん:
「そうそう、ぜいたくな気分を味わってほしいです!友達と集まるときにでもいいし、1週間頑張った自分へのご褒美にもいいですし、特別なシーンだけじゃなくても、いろんなシーンで楽しんでいただけたらうれしいです。」
今の季節は、バレンタインに合わせたいちごフェアを開催しています。もちろん、亞門さんが言うように、バレンタインだからというわけではなく、いろんなシーンで思い思いに楽しめそうです。自分で楽しむ以外にも、贈り物や手土産にも喜ばれそうです。
ちなみに、賞味期限は要冷蔵で当日中。テイクアウトの場合の持ち運び時間は、夏でも2~3時間は大丈夫とのことです。持ち運び時間をお店のスタッフに伝えれば、時間にあわせて保冷剤を用意してくれますよ。

富ヶ谷新聞:
「季節ごとに旬のフルーツを使ったタルトが変わりますよね。レシピを考案される専門の方がいらっしゃるんですか?」
亞門さん:
「そうですね。系列店が清澄白河、表参道、恵比寿、福岡、山口にあるんですよ。今度目黒の方に新しくできるんですけど、出してるものはお店によってフルーツサンドだったり、チーズケーキだったり。うちのタルトのレシピは、本部のタルト部門のパティシエが考案しています。」
富ヶ谷新聞:
「そうなんですね!これだけ繊細なタルトを作るんですから、そりゃ専門のパティシエさんがいますよね!…って、そんなにいろんなところにお店があるんですね!」
コーヒーだけでもOK!SO TARTEはご近所さんにやさしい癒しスポットだった!

話題のフルーツサンド店以外にも幅広く店舗展開しているとは、もしかしてすごい敷居の高いお店が代々木上原にできてしまったんでは…!?確かにテレビなどメディアでも見かけるように…。
亞門さん:
「意外に思われるかもしれないんですけど、”ケーキ屋”というよりは、”ケーキの置いてあるカフェ”みたいに思ってもらえるとうれしいなと思います。コーヒー1杯でも楽しんでもらいたいし、チェーンのコーヒー屋さんに行くような感覚でテイクアウトでコーヒーだけ買っていただくのも大歓迎です。」


富ヶ谷新聞:
「良いんですか!?コーヒー買いに来たいです!」
亞門さん:
「本当に気軽に使ってもられたらうれしいです。ちょっとね、入りづらいなとは思うんですけど(笑)、ケーキ買わなあかんのかな?って思っちゃいますよね。でも、そういう風に使ってもらえるお店だと知っていただきたいですね。」
亞門さんがそう言うなら、入りづらさは1度来てしまえばクリアできるでしょう(笑)。
亞門さん:
「コーヒーもこだわってるんでぜひ味わってもらいたいですね。自家焙煎のオーガニックコーヒーで、もちろん1杯ずつドリップでお淹れします。」
富ヶ谷新聞:
「焙煎はこちらのお店でしてるんですか?」
亞門さん:
「焙煎は清澄白河のお店でしています。コーヒーは5種類あって、浅煎りも深煎りもデカフェ(カフェインレスコーヒー)もご用意しています。産地はエチオピア、コロンビア、ペルーとか。好みのコーヒーを見つけるのも楽しいと思うので、気兼ねなくコーヒー飲みに来てください。」


富ヶ谷新聞:
「デカフェがあればカフェインが苦手な方も、妊婦さんとかも楽しめますね。タルトもアレルギーが心配な方にも食べやすいですし。人それぞれのさまざまなニーズに合わせて楽しめそうですね。」
亞門さん:
「そうですね。実は結構幅広い方に来ていただいていて、本当の常連中の常連さんって、意外かもしれないんですけど、若い女の子とかママ層とかじゃないんですよ。おじいちゃんだったりするんですよ(笑)。毎日コーヒー飲みにきてくれるおじいちゃんだけでも、5~6人はいます(笑)!」
富ヶ谷新聞:
「それは意外すぎますね(笑)!!本当においしいコーヒーを求めてるおじいちゃんの心をつかんだ感じでしょうか?ここがおじいちゃんたちの憩いの場になってるとは!でもある意味、上原ぽいかも。」
亞門さん:
「確かにここに来る前は、代々木上原って中目黒とか自由が丘のような高級でおしゃれなイメージがあったんですけど、実際来てみると案外人情深い街だなって感じます。雑誌やテレビの取り上げ方とは実際は全然違うなっていう意味で、おもしろい場所だなと感じてます。」
富ヶ谷新聞:
「住んでみると、村ですね(笑)。まあ、村は言いすぎだけど、下町情緒溢れる街ですよね。かと言って閉鎖的なわけでもなく、おおらかな懐の深さもあるから、他の場所から来てもでも居心地は悪くない街だと思います。まさにSO TARTEは、上原らしい部分にはまったのかも!」
タルト以外にもいろいろ楽しめるカフェだった!

亞門さん:
「実はクッキーがすごいおすすめなんです!これもまたグルテンフリーなんですけど。」
富ヶ谷新聞:
「タルトの生地みたいな感じですか?」
亞門さん:
「そうそう!良かったら召し上がってみてください。」

ありがたくいただいてみると、タルトの外側の生地のような感じ。素朴だけど自然な甘みと香ばしさがあって、クセになりそうな味わいです!
亞門さん:
「グルテンフリーで乳・卵も使ってなくて、タルト生地と同じように米粉とアーモンドで作っています。最近は手土産とかで買われる方が増えてますね。ぼくも個人的に買って、よく友達に持って行ったりしています。」
富ヶ谷新聞:
「タルトもそうですけど、原材料的に糖質が気になる人にも食べやすそうですね。」
亞門さん:
「一般的なスイーツに比べて糖質もカロリーも低めなので罪悪感なく食べられると思います!」
今回亞門さんにお話を聞いて、「おしゃれなタルト屋さん」というイメージ以上の魅力をいっぱい発見できました。今までよりも、SO TARTEがなんだか身近に感じられます!


そしてそして最後に、店長の亞門さんからプレゼント!現在ご近所で働く方を対象にテイクアウトドリンク半額キャンペーンを開催していますが、「富ヶ谷新聞見たよ!」で、3月末までご近所以外の方もテイクアウトドリンクが半額になっちゃいます!
ちなみに、店長の激推しドリンクはバナナジュースだそう(笑)。ぜひこの機会にSO TARTEに行ってみてください。亞門さん、ありがとうございました!
SO TARTE
東京都渋谷区上原1-18-7 第五大貴ビル
営業時間:(平日10時〜6時、土日祝8時30分〜6時)
定休日:なし
Instagram
https://sotarte.jp/
取材/文:hazuki