「なんか面白そうなコインランドリー(?)できてたよー」
という情報提供のもと、突如東北沢駅の近くに現れ、近辺でことさら異色な存在感を放つBaluko Laundry Place代々木上原さんに富ヶ谷新聞が突入したのが2019年のこと。気づけばそこは、近所のママさんたちや一人暮らしの若者、外国人までが集う場所になっていました。
過去の記事はこちら→洗濯の概念を覆す!?「洗う」ことに真剣に向き合う素敵な人達に会ってきました!Baluko Laundry Place代々木上原
実は、Baluko Laundry Place代々木上原さんは絶賛進化中!新しいニュースがたくさんあるとのことで、再びお邪魔してきましたよ!
ニュースその1:カフェがリニューアル!
5月1日より、併設されているカフェがリニューアルされたとのことで、担当の伊丹大(いたみだい)さんにお話をうかがいました。
富ヶ谷新聞:
今日はよろしくお願いいたします。元々、コインランドリーになぜカフェを併設されたのですか?
伊丹さん:
よろしくお願いします!コインランドリーって必ず二回来店するっていう特殊な場所で、多くの人は洗濯、乾燥の区切りのタイミングで一度帰るんです。でも、家とコインランドリーを行ったり来たりすることで意外と時間を使ってしまうんですよね。それがもったいないので、店内でおいしいコーヒーやスイーツを楽しめたりしたら豊かな時間になるんじゃないかというのがそもそものコンセプトです。
富ヶ谷新聞:
なるほど!今回はどのあたりをリニューアルされたのでしょうか?
伊丹さん:
以前はとあるパン屋さんとコラボして、普通のベーカリーにイートインスペースがあるような感じだったんです。とてもおいしいパン屋さんで、甘い系、惣菜系など、いわゆる普通のベーカリー+ドリンクも注文できて、店内で飲食もできるような場所でした。オープン以来とても好評いただいていましたが、お客様の反応や世間で話題になっているものなどを見ている中で、スイーツはやっぱり強いなと感じていたんですよね。さらに、食事需要もかなりあることがわかってきたので、オープンから3年経ったタイミングで、メニューを一新しました。
ちょっと休憩という時やおやつ感覚で楽しめるクロワッサン、しっかり食事としてもお召し上がりいただけるサンドイッチなどをご用意しつつ、需要のレンジの幅を広げられればと考えています。
富ヶ谷新聞:
確かに、メニューがガラっと変わって、サンドイッチも魅力的ですね!
伊丹さん:
いろんなお客様にとって使い勝手の良い場所というのを考えた時、それに合わせて自分たちも変わっていこうと考えたんですよね。ドリンクだけでも楽しめて、食事もできて、スイーツがほしい人のニーズにも応えたい、そんな思いでリニューアルをしました!
富ヶ谷新聞:
メニュー開発も伊丹さんがご担当されたのですか?
伊丹さん:
今回は、calorie Inc.(カロリー)さんと言う、フードディレクションチームにお願いしました!北参道にあるコクヨという文具メーカーさんのコンセプトショップThink of Thingsのカフェフード部門のディレクションや、レストラン、カフェなどさまざまな業態をプロデュースされている方です。
富ヶ谷新聞:
わわっ!めちゃめちゃ本格的なメニュー開発だったんですね!すごい!一番人気のメニューってなんですか?
伊丹さん:
黒あんバターが一番人気ですね!皆さん、買わなくても「あんバターだ!」って反応する方が多いです。近くに保育園があって、小さいお子さん連れのお客様も来られるので、ストロベリーとかチョコバナナとか、お子さんが好きな感じのが定番のものがよく出ます。海外の方には抹茶が人気です。あとはサンドイッチが最近結構人気出てきていますね。
富ヶ谷新聞:
狙い通り、幅広いニーズに応えてる感じですね!サンドイッチも本当においしそう!
伊丹さん:
サンドイッチはね、使っているパンがちょっとめずらしいんですよ。普通のパンではなく、ピザ生地を薄くしたようなサルティンボッカという生地を使っています。もっちりしていて食べ応えがあって、見た目よりもしっかり満たされます!イタリアにサルティンボッカというお肉の煮込み料理もありますが、それとは別ものです。
富ヶ谷新聞:
パニーニっぽい感じなんですね!
伊丹さん:
そうそう、まさにそんな感じです!
富ヶ谷新聞:
これから暑い季節だから冷たいドリンクとかもうれしいですよね!
伊丹さん:
そうなんです。まさに、今日バナナジュースが売り切れちゃってます(笑)。 あとでバナナが届くんで、それまで売り切れです。バナナジュースとレモネードは2年ぐらい前からやっていて、気温が上がってくると皆さんご注文いただけることが多いですね。
富ヶ谷新聞:
お値段もリーズナブルですよね! すごく良心的!日常使いにはうれしい価格帯だと思います。
伊丹さん:
バナナジュースは3種類あって、一番スタンダードなものは、毎日お母さんがお子さん連れてきて飲ませてたりしますね。すごくシンプルで、牛乳とバナナだけで甘くしていないので、親御さんも安心して飲ませられるのかなと思います。あとは、洋なテイストのチョコバナナシェイクと、和のテイストの黒蜜きな粉バナナジュースです。
富ヶ谷新聞:
コーヒーにもこだわっていたりするのですか?
伊丹さん:
コーヒーは、表参道にあるロハスビーンズというお店から仕入れています。コーヒー屋さんの多くは世界中から豆を仕入れていると思うのですが、ロハスビーンズさんはコロンビアの豆だけを取り扱ってるんです。コロンビア国内の数多い農園からいろんなものを仕入れているコーヒー屋さんで、うちのオリジナルのブレンドを作っています。
富ヶ谷新聞:
今私がいただいているアイスコーヒーもですか?
伊丹さん:
そうです! 味に関しては僕のイメージなんですけど、洗濯って気持ちの良いスッキリする行為なんで、コーヒーもそれに通じるような感じでバランスを取った味にしています。苦いとか、すっぱいとか、甘いとか何かが際立つ感じではなくて、バランスの良いスッキリした、気持ち良くなるようなものをイメージしました。
富ヶ谷新聞:
そう思いました!スッキリして飲みやすいし、ちゃんとアイスコーヒーも店で淹れてるのかなってわかるような。
最近は浅煎りの酸味のあるコーヒーがトレンドですけど、このぐらい飲みやすくてスッキリしてると、いろんな方がランドリーに来るだけに良いですよね。
伊丹さん:
個人的には僕もそういうのが好きなんですけどね(笑)。それはあくまで僕の好みなんで、場所に合ったものを提供したいと考えています。
ニュースその2:Tabioさんとのコラボレーションポップアップストア開催!
Tabioと聞いて、ピンと来る人も多いのでは?靴下を専業とする唯一の企業であるTABIOさんは、その確かなクオリティでファンを増やし続けているレッグウェアのプロフェッショナルです。今回、Baluko Laundry Place代々木上原店で、Tabioさんとのコラボレーションポップアップストアが開かれるとのことで、ご担当の勝川 永一さんにお話をうかがいました。
富ヶ谷新聞:
TABIOさんとのコラボレーションは、何かきっかけがあったのですか?
勝川さん:
ものづくりで意気投合したというところですね。私も弊社の代表もソックスを愛用していた経緯もあって。一般に良いソックスって、コットン100%であるとか、スピーマコットンだとか、シルクやウール100%だとかっていうことが結構多いんですよ。Tabioさんの商品は、コットンをメインにしつつ、ナイロンとポリウレタンをほんの少し入れているという、非常にハイブリッドな混率なんです。それを見た時に、とても良く研究されて考えられているなと思ったんです。洗っても100%コットンよりも水はけが良かったり、汚れが付着しにくく、付着しても洗い流しやすいんです。ポリウレタンには弾力性がありますし、とても日本的な技術というか、工夫をした結果のクオリティなんですよ。そこに感銘を受けたんです。
富ヶ谷新聞:
そうだったんですね!ソックスっていう、日常に密着したプロダクトに着目するあたり、Balukoさんらしさを感じます。
勝川さん:
当然Balukoもそういったハイブリッドと言いますか、日本ならではの複合的なミックスというか、新しい価値を見出すことに力を入れているという意味では、Tabioさんとも価値観を共有しているなと感じました。私たちが個人的に使っていることもあって、洗いやすさも実感していますし。そこで、Tabioさんとお話をさせていただいて、洗濯とソックスを合わせ、洗って長く日常で使えるということを、プロダクトを通じて一つのストーリーを作れたらいいなというアイデアから、今回のポップアップストアが実現しました。
富ヶ谷新聞:
今回のポップアップストア限定の商品もあるのでしょうか?
勝川さん:
あります!今回特別にオリジナルのリブソックスを共同で作らせていただきました!モノトーンカラーをベースにした、4色のミドル丈とショート丈の2タイプのメンズのリブソックスを販売します。Balukoとして無彩色というデザインアイデンティがあり、それに連動したようなシンプルなデザインになっています。もともとBalukoのロゴの刺繍が入ったものと、この無地のものをお買い上げいただいた方にBalukoマークを無料で刺繍するサービスがあります。
古賀さん:
限定品にはBalukoのロゴマークが入っています。あとはナンバリングが特徴です。
富ヶ谷新聞:
ナンバリング!?シリアルナンバーみたいなものですか??
勝川さん:
男性にとって、リブソックスって定番なんです。特に白ソックス。同じものを10足とか持っている人も多いと思います。同じものがたくさんあるだけに、洗ってるうちにペアがわからなくなってしまって、片方はすごく荒れてて、片方は新しいみたいなことが結構メンズあるあるなんです(笑)。そこで、ナンバリングを打つことで、ペアを間違えないようにするアイデアを出しました。
富ヶ谷新聞:
小さな日々の悩みがいきなり解決するっていうことですね!その着眼点はさすがですね。
勝川さん:
特にコインランドリーでまとめて洗濯したりすると、色んなものが混在しちゃうんで(笑)。
今回は、このコットンナイロンの洗濯袋をお付けしています。ここにソックスを入れて、そのままを洗濯機で洗える洗濯ネットのような感じで使える袋です。
富ヶ谷新聞:
いろんなこだわりの集大成的なポップアップストアなんですね!
勝川さん:
日本製でこのクオリティを考えると、ベストって言えますよ!丈夫で穴も開きにくいんです。僕個人の経験ですが、本当に良いリブソックスを探している中でTabioさんに行きついたんですよ。この太いリブ(編み)って、安い量販店では売ってないんです。偶然Tabioさんで見つけて買ってみたら、伸びもいいからフィッティングも良いし、丈夫だし、感動して以来ずっと履いてます。ソックスっていうのはそもそもニットなので、糸の使用量とかが多いほど伸びが良いんです。量販店のものだとやっぱりあまり伸びないんです。
富ヶ谷新聞:
丈夫で長く使えそうですね。つま先に穴が開いてしまったり、かかとが擦り切れてきちゃったりっていうのは、誰もが経験のあることですよね。
勝川さん:
そうなんですよ。そういうクオリティって、見た目じゃ分からないじゃないですか。Tabioさんは、それを本当に実直に仕事されているメーカーさんなんです。あ、ついTabioさんについて熱く語ってしまいました(笑)。
富ヶ谷新聞:
プレゼントとかでも喜ばれそうですね!
勝川さん:
ぜひ地域のみなさんに来ていただけるといいなと思っています。
■Tabio×BLP ポップアップストア詳細
開催日程:2022年7月9日(土)~7月18日(月)
営業時間:12:00~17:00
開催場所:Baluko Laundry Place 代々木上原
ニュースその3:オンラインショップOPEN!
ROOTOTEとのコラボ商品も!
Baluko Laundry Placeのオンラインショップもオープンしたそうです。これまで店舗オープンプレゼントや一部の店頭販売に限られていたオリジナルグッズ、コラボレーションアイテムなどが手に入るようになりました。中には、ROOTOTE(ルートート)とのコラボレーションランドリーバッグも!
勝川さん:
ROOTOTE(ルートート)さんとも、ものづくりの部分で意気投合しました。ROOTOTEさんは、トートバッグ専門バッグメーカーという非常にユニークな、業界ではとても有名なメーカーさんで、クオリティーがしっかりしていながら、お値段も高価ではなくデイリーに使えるような価格設定のブランドなんです。
富ヶ谷新聞:
やはり共通の価値観があると感じてのコラボレーションの実現だったのでしょうか?トートバッグの専門メーカーさんとのコラボであれば、やはりランドリーバッグが自然の流れだったのですかね?
勝川さん:
我々もランドリーバッグをずっと検討してきたんですけれども、安いコットンバッグみたいなものだと面白くないし、作り込もうとするとやっぱりお値段が高くなってしまうので、企画が進んでいなかったんです。 そんな中でROOTOTEさんにご賛同いただいて、より良いランドリーライフを実現するバッグというコンセプトのもとに、3タイプ作ることができました。多くのお客様がIKEAの物を使っているのを見ていて、通気性や衛生面はもちろん、見た目の審美性をもう少しアップデートしたものを提案したいなという思いが強くて。
富ヶ谷新聞:
しっかりしててすごく使いやすそうですよね!
勝川さん:
自立式になっていて使いやすいですよ!家の洗濯機の横に置いて、お洗濯物をどんどん入れて、いっぱいになったらそのままBalukoに来て頂きたい、という想定のもとに作ってます。細かい通気口やメッシュを使って、衛生面を考えてゴミ袋を引っ掛けて使えるような細かな配慮もされています。
古賀さん:
二つ折りにもなるのでかさばらないようになっています!
勝川さん:
トートタイプもあります。意外に70Lの大容量で、BalukoのM型洗濯乾燥機1回分の容量です。 ポリウレタンクッションが入っていて、肩も痛くならない。いろんな用途に使えそうな気もします。
富ヶ谷新聞:
ランドリーバッグの口を閉じられるって大事ですよね。中身が見えてしまうのは抵抗ありますから(笑)。
勝川さん:
そうですね!よく見かけるIKEAのバッグは開いたままのタイプですよね。
勝川さん:
これが一番ユニークなタイプで風呂敷タイプなんです。Baluko店内のたたみ台のサイズに合わせてるんですけど、広げて、たたんでそのまま適当に結んで閉じることができます。
富ヶ谷新聞:
風呂敷はサステナブルで海外でも注目されていますし、今の時代にピッタリですね
古賀さん:
今までこのランドリーバッグのスクエアはノベルティだけだったんですけど、このROOTOTEさんとの取り組みもあり、オンラインショップを立ち上げることになりました。上原店にしかなかったキャンバスバッグだったり、MAISON SPECIAL(メゾンスペシャル)さんとコラボした商品、Tシャツなども購入できます。
富ヶ谷新聞:
今後、商品が増えていく予定なのでしょうか?
古賀さん:
はい!Balukoは生活サービスなので、日々の生活が少し豊かになるような、より良い暮らしの助けになるようなアイテムを展開していきたいと思っています。
富ヶ谷新聞:
それは楽しみですね!今後もおもしろい企画を期待しています!古賀さん、勝川さん、伊丹さん、ありがとうございました!
今回の取材で、Baluko Laundry Placeがすでにコインランドリーの枠を超え、地域住民の日常生活に寄り添ったきめ細やかなサービスをどんどん進化させていることを知りました。”洗濯”をキーワードに、Balukoの挑戦はまだまだ続きます!住んでいる街にBalukoがあることはラッキーなのかも!?今後もBalukoの活動から目が離せません!まだ行ったことがない人は、カフェでもコインランドリーでも、一度訪れてみてくださいね。
■オンラインストアもチェック!
https://shop.baluko.jp/
Baluko Laundry Place 代々木上原
渋谷区上原3-29-2
03-6407-8415
コインランドリー営業時間:24時間営業
カフェ営業時間:9:00-21:00
クリーニング・洗濯代行営業時間:9:00-20:00
https://baluko.jp/baluko-uehara/
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https://baluko.jp/news/?type=news
(取材・文 / hazuki)