大人気のベーグル屋さん“そらとくもと”に八ヶ岳ロースハムサンドを食べに行こう!

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パン屋さん激戦区である富ヶ谷・上原エリアの中でも、着実に地元のファンを増やし続けているベーグル専門店、“そらとくもと”さんをご存知ですか?こちらのお店では、週替わりでベーグルサンドを提供しており、中でもお店のルーツであり、顔とも言える八ヶ岳麓のロースハムを使ったサンドが大人気!今月は、そのロースハム強化月間とのことで、お話をうかがってきました!

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お店は上原仲通り商店街を入ってすぐのところにあります。こぢんまりとしていてかわいらしいお店。ご主人のサポートもありつつ、基本的には、Kekoさんおひとりで切り盛りしています。さて、どうしてこちらの目玉商品が「八ヶ岳」の食材を使ったものなのでしょうか?

Kekoさん:
「私が京都でのパン修行を終えたのと同時期に、両親が田舎暮らしをしたいということで八ヶ岳の方に引っ越したので、両親の家のすぐ近くにログハウスのパン小屋を作ったことが始まりなんです。」

富ヶ谷新聞:
「なるほど!ルーツが八ヶ岳だったのですね。そちらで焼いたパンを売っていたんですか?」

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Kekoさん:
「最初は、2011年に八ヶ岳の方で通販と青空市のようなイベントで出店していました。そのうちに、八ヶ岳は観光地ということもあり、近隣のリゾートホテルから声をかけていただき、ホテルの敷地にある中庭でのマルシェに出店するようになったんです。そこからお客さんが増えていったことで、ホテルからテナントとして入らないかというお話をいただき、2013年の春にホテル内でお店を開いたんですよ。」

富ヶ谷新聞:
「そうだったんですね。八ヶ岳でもお客さんがどんどん増えていたと思いますが、なぜ上原にお店を開いたんですか?」

Kekoさん:
「ベーグル屋さんとして軌道には乗ってきたのですが、やはり東京で頑張ってみたいなという気持ちがあって(笑)。それで東京で物件を探していたときに、たまたまここを見つけたんです。しかも、数か月空いていたようで、まさに縁があったという感じです。」

富ヶ谷新聞:
「それはラッキーですね!今や、私たち近隣の住民にとってもラッキーです(笑)。それですぐに上原にお店を移転したんですか?」

Kekoさん:
「2014年に上原に店をオープンしてからしばらくは八ヶ岳と両方やっていました。お召しがりいただいてよろこんでいただきたいのが一番ですので、上原でお客様とパンに集中することを選択しました。代々木上原・代々木八幡との縁は実は当初からありまして、八ヶ岳で”そらとくもと”を立ち上げたばかりの2012年1月に、代々木八幡宮での青空市に出店したことがありました。八ヶ岳のパン小屋で焼いたベーグルを明け方車に積んで代々木八幡宮に向かいました。マルシェ的な出店はそれが初めてでして、今でもあの日のこと、お買い上げくださったお客様への感謝を本当に覚えています。」

富ヶ谷新聞:
「やっぱり縁があったんですね!」

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そんなお話を聞いているうちに、この日のサンドイッチが出来上がりました!見るからにおいしそう!八ヶ岳のロースハムとエメンタールチーズとレタスのサンドです。このハムが分厚くて食べ応えありそうです!

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Kekoさん:
「このハムの厚さは特注なんです。いろいろ試して、この厚さが一番おいしさが出ると思ってます。」

富ヶ谷新聞:
「そうなんですね!八ヶ岳時代からお付き合いのあったところから仕入れているんですか?」

Kekoさん:
「そうです。八ヶ岳時代も今も私どもをかわいがってくださるハム屋さんなんです。」

食べてみると、ベーグルも含めて素材全部の味がちゃんとするんです。本当に絶妙なバランスでベーグルとハム、チーズ、レタスがそれぞれのおいしさを最大限に引き出されている感じです。そう、“そらとくもと”さんのベーグルって、とても食べやすくて生地自体がほんのり甘くてやさしい味わいなのが魅力だと個人的には思っています。

Kekoさん:
「ありがとうございます!サンドは普段は平日限定で出していまして、ここのハムを使ったものがホテル内でのカフェの時から出している代表的なものでおすすめです。」

本当においしいです!食べ応えがあるのに、重たい感じもなく、さっぱりしていてとても食べやすいんです。このロースハムのサンドイッチはぜひ一度食べてほしい味です。しかし、“そらとくもと”さんのベーグルの魅力はこのハムサンドだけではありません。

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ちなみにこの写真の一番右のベーグル生地に包まれたソーセージも八ヶ岳の同じハム屋さんのものだそうです。これ、私の大好きな一品で、売っていたら買わずには帰れないベーグルです。

富ヶ谷新聞:
「そういえば、米粉が入っているベーグルもあるんですよね?」

Kekoさん:
「はい、くもシリーズというベーグルは、八ヶ岳の米粉を生地に配合しています。小麦粉と米粉の割合は、食感と味、ふくらみのバランスなどを考えて試作を繰り返し、今の割合がベストかなと思っています。他にもそらシリーズというのもあって、これは自家製の酒粕酵母でゆっくり発酵させた生地で作ったシンプルでサンドにも向いているベーグルです。」

富ヶ谷新聞:
「そうだったんですね!それは知りませんでした!今度食べ比べしてみたいです!」

Kekoさん:
「最近では、新しくゆきシリーズというベーグルも出しています。北海道の農薬不使用の米で作った自家製甘酒を水の代わりに使っているんです。甘酒を使うことで、独特のやわらかさに仕上がるんです。こちらは作る工程上予約制で出しています。」
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ベーグルやサンド以外にも、自家製甘酒で作るゆきシリーズのパンがこちら。「やわらかカンパーニュ・プレーン」や「やわらかカンパーニュ・国産くるみ」などもあります。

富ヶ谷新聞:
「いろいろ研究されているんですね!」

“そらとくもと”さんのベーグルって、いつもオリジナリティにあふれていて、栗やタケノコなど旬の和風な素材を使ったものだったり、個性的で日本人に食べやすいんです。ベーグルって、ちょっと固くてパサパサしていて食べにくいイメージを持っている人もいっぱいいますよね。それが全然なくて、モチモチした食感を持ちながら、やわらかくて生地の甘みもしっかり感じられるからクセになるんです。素材の味を活かした、素朴だけどやさしい味わいが魅力です。

富ヶ谷新聞:
「食材にもとてもこだわっていらっしゃるんだなという印象です。どういう風に素材を選んでいるんですか?こだわりのポイントとか。」

Kekoさん:
「サンドは週替わりなので、その時々で作りたいベーグルのイメージに合うようなものを厳選しています。旬の食材、出会った日本各地のおいしい食材にもこだわって、試作段階でいろいろ合わせてみて決めています。」

富ヶ谷新聞:
「なるほど。いつもアイデアいっぱいですよね。今年の春にあったタケノコとオイスターソースのベーグルは逃しちゃったんで、来年楽しみにしています(笑)。」

取材の日には、高知の文旦を使ったベーグルもありました。甘い系も素材の持つ自然な甘みを活かしているから、わざとらしい甘さにならず、食べやすいんです。
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こちらは八ヶ岳麓の赤ルバーブで作った季節期間限定のベーグル『八ヶ岳の赤ルバーブちゃん』です。

富ヶ谷新聞:
「そもそも、パン作りを始めたきっかけってなんだったんですか?元々パン屋さんを目指していらっしゃったとか?」

Kekoさん:
「食べて美味しいと感じたベーグル・ベーカリーが京都にありまして、修行させてくださいと私からお願いしました。すごくありがたいことに一通りの工程を経験させてもらえたのが大きいですね。」

富ヶ谷新聞:
「すばらしいですね!確かに好きが伝わってくるようなやさしい味です!」

全く余談なのですが、若いころベーグル屋さんでバイトをしていたことがあって、正直ベーグルは一生分食べたと思っていたんです。でも、“そらとくもと”さんのベーグルは時々無性に食べたくなるし、またベーグルをおいしいと思えるようになるとは思っていませんでした。それも近所にあるなんて、嬉しい限り。

Kekoさん:
「ありがたいことに、ほとんどのお客さんは近所の方なんです。地元で愛されるのは嬉しいですね。常連さんに94歳のおばあちゃんがいるんですけど、今日は2回ご来店いただきました。」

Kekoさん、本当に嬉しそうにお話してくださいました。お年寄りでもおいしく食べられるベーグルってことですよね。上原でファンがどんどん増え続けていて、今では毎週木曜日に恵比寿の三越にも出店されています。先述の甘酒を使ったゆきシリーズは、上原では予約のみですが、恵比寿ではレギュラーで出しているそうです。
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Kekoさん:
「上原は本当に良いお客さんが多くて、ありがたいことに、オープン当初にイメージしていた通りのお店になってきています。」

富ヶ谷新聞:
「どんなイメージだったんですか?」

Kekoさん:
「八ヶ岳のマルシェで始めた当初から、お客さまとのコミュニケーションのとれるお店を目指して来たので、あえて上原でも小さく始めたんです。」

富ヶ谷新聞:
「そうなんですね!客の立場からしても、そういう印象です!」

上原で着実にファンを増やしたことが恵比寿の三越への出店につながり、それがとても良い刺激になっているそうです。三越へは、上原で焼いたベーグルを持って行っているそうですが、意外と近いのであつあつ焼きたての状態で提供できているとのこと。恵比寿でも新しいファンが増えそうですね。もちろん、上原でも16時頃まで少しずつ焼き足しているので、大体焼きたてのベーグルを買うことができますよ。

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Kekoさん:
「三越の方は、もちろんプレッシャーもあるんですけど、他のお店や人々に出会うことで、いろいろなインスピレーションがあって、新しいベーグルのヒントにもなっています。」

新メニューも考案中とのことで、今後もとても楽しみです!Kekoさん、お忙しいところありがとうございました!

最後に、”そらとくもと”さんからプレゼントです!7月28日まで、「富ヶ谷新聞を見たよ!」とお店で言っていただけたお客さまに、税抜き500円以上お買い上げで50円割引してくださるとの嬉しいお言葉をいただきました!

一人でも多くの方に、この八ヶ岳のロースハムのサンドを楽しんでもらえたら嬉しいです。今月は毎週何かしらのこのハムを使ったサンドを展開するとのことですので、この機会にぜひ味わってみてください。もちろん、他のベーグルもおすすめですよ!

そらとくもと 東京代々木上原
東京都渋谷区上原3-2-3
080-2050-1220(パンのご予約・お取り置きはこちらまで!)
営業日:金・土・日(月曜日が祝日の場合は営業しています!)
営業時間:9時~17時

そらとくもと 恵比寿三越
営業日:木曜日
営業時間:11時~20時

そらとくもとホームページ
http://www.sorato-kumoto.jp/

Instagram (季節の限定メニューや週替わりサンドなど、こちらでご確認ください!)

取材・文/ hazuki

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