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「コーヒー豆の焙煎」に特化した会社”ロストロジャパンさん”。「焙煎」というその狭き1点に込められた想いは、コーヒーへの深い愛そのものでした!

出会いは代々木公園でのお祭りでした。

季節は冬にさしかかり、肌寒く感じる日が多くなっていた頃で、焼きそばやラーメン、豚汁などの屋台が並ぶなかに、ドリップコーヒーを100円で出している綺麗なお姉さんがいたんです。

温かいコーヒーが飲みたいなと思いのぞいてみると、なんと1杯ずつしっかりその場でドリップしてるじゃないですか!

「100円でいいんですか?」の問いに、「お祭りでコーヒーは100円って決まっちゃってるんです。けど、たくさんの人に飲んでいただければ」

 

なんて素敵な。

 

そしてその1杯が、甘味の豊かなとっても美味しいコーヒーだったんです。

お話を聞くと、コーヒー豆の「焙煎」を専門とする会社で、レストランなどに焙煎した豆を卸してらっしゃるそう。しかもその工場は富ヶ谷にあるということで、その場で名刺交換して取材のお願いをしちゃいました。

富ヶ谷1丁目の遊歩道沿い
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この看板が目印
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お話をしていただいたのはQグレーダーの資格を持つ代表の清水慶一さん
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富ヶ谷新聞
よろしくお願いします!

清水さん
よろしくお願いします

富ヶ谷新聞
コーヒー豆の焙煎をしている会社とお聞きしたんですが、焙煎を専門にしている会社って珍しいんじゃないですか?

清水さん
そうですね。自家焙煎してますみたいなのはちょっと流行ってたりするんですが、焙煎に特化したこういう工場っていうのは珍しいと思いますね。

 

取材をするにあたり、僕は勘違いをしていました。
清水さんは焙煎職人で(これは間違ってはいないが)、頭にタオルを巻き(これは誇張)、火加減を見て調節をしながら、汗だくで焙煎する姿を写真におさめるんだろうななんて、なんとなく思っていたのです。

しかし、ロストロジャパンさん、清水さんの魅力は、簡単に文章にできるような、写真に撮れるようなものではなく、とても深く、狭いようでいて、コーヒーという文化すべてを包むようなすごく複雑なものでした。

 

富ヶ谷新聞
焙煎している過程を見せてもらうことってできますか?

清水さん
いいですけど。。。

富ヶ谷新聞
??

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どーーーーん!

かなり大きなサイズの2台の焙煎器が鎮座しておられます。

富ヶ谷新聞
でかいですねぇ!(これはダイナミックな写真が撮れそうだ!)
ここに豆を入れて煎っていくわけですね!どんな感じで作業は進められるんですか?

清水さん
こんな感じです

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ゴーーーーー

。。。

 

清水さん
基本的に動きはないんですよ。まあ地味な作業ですね

富ヶ谷新聞
他とは違った清水さんだけの焙煎方法なんかあったりします??

清水さん
いや、方法は基本的に一緒ですね

富ヶ谷新聞
ぐぬ。。。こ、こだわりのポイントってありますか?

清水さん
一言で言えば味で勝負ですね。ウチでなければ飲めないを出したいと思ってます

 

もちろん、火加減や焙煎時間など、それぞれの豆に最適な焙煎方法を見つけ出し、細かな調整が行われているんでしょうが、”そんな細かいこと気にせずに、美味しければいいんだから”とでも言うような清水さんの微笑みに、コーヒーへの真摯な想いを見た気がします。安易なキャッチコピーを引き出そうとしていた自分が恥ずかしい。。清水さんすみませんm(_ _)m

 

富ヶ谷新聞
清水さんはQグレーダーという資格を持ってらっしゃるそうですが

清水さん
はい。豆の格付けをする資格なんですが、まあ、資格は持っていても持っていなくてもいいと思うんです。意味が解ってさえいれば。なぜ点が高いのか?低くなるのか?それを理解して格付けできるかが大事ですね

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手前が焙煎前の生の豆(はじめて見た)。一番奥が焙煎した豆(よく見るコーヒー豆ですね)。そして真ん中が格付け用に浅く焙煎されたサンプル豆(ちょっと色が薄いです)。

この浅煎りのサンプル豆をテイスティングして、豆に点数をつけていくそうです。

清水さん
格付け用のコーヒー、飲んでみます?浅煎りなんで結構すっぱいですけど

富ヶ谷新聞
是非!

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ごくり

 

確かに結構な酸味が口に広がるが、苦みは少なく、豆本来のフレッシュな味がより感じられる不思議な飲み物でした。貴重な体験。

清水さん
スペシャルティコーヒーだと銘打たれた豆でも実際偽物もありますし、同じ農園のものでも質が全然違ったりするので、しっかり格付けすることが重要になりますね

富ヶ谷新聞
なるほど。その格付けられた点数をもとにコーヒー豆が流通していく訳ですね

 

「コーヒー入りましたよー!」

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おお!待ってました!

こちらは格付け用ではなく、代々木公園のお祭りのときに出していたものと同じブレンドコーヒー!

ごくり…

富ヶ谷新聞
あああああ、やっぱり美味しいいいいいい!!!

コーヒー豆自体に糖質は含まれてはいないはずなのに、口の中にふわりと広がる甘味。複雑なようでいて飲みやすく、文章を書く人間としては失格なんでしょうが、表現するなら一言で「美味しい」と書くしかないようなコーヒー。

富ヶ谷新聞
このコーヒー、甘いですよね?こんなに甘味のあるコーヒーってあんまり飲んだことないんですが

清水さん
ありがとうございます。この甘味を出したくて焙煎にこだわっていますね。本当バランスが大切で、焙煎時間が長くなったり短くなったりすると、この甘味が出なかったり、酸味がきつくなっちゃったりするんです

 

コーヒーの話をすると一段と輝いた表情になる清水さん。これは写真に収めたいとカメラを向けると

パシャリ
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照れて下向いちゃいました

 

富ヶ谷新聞
しかし、コーヒー1杯にも、たくさんの想いが込められてて、色々な要素で味が決まってるんだとか、知れば知るほどコーヒー1杯飲むにしても色々考えちゃいますね

清水さん
そう!考えてほしいんです!
世の中、700円で美味しいラーメンが食べれるのに、コーヒー1杯が500円なんて僕からしたらありえない!あそこのラーメンのスープはとんこつで、なんてあーだこーだ言うように、コーヒーにももっとうるさくなって良いと思うんです。それだけ払ってるんだし!
レストランの食後のコーヒーなんて、美味しくなくてもまあしょうがないかなって、言葉には出さなくてもそんな風潮ってあると思うんです。どこか泣き寝入りというか。
お店側はお店側で、お客さんが文句を言わないからとか、コーヒーの味をわかってないからなんて言って手を抜いたりしてるんです。残念なことに。。お互いの言い分があるとは思うんですが、ここがつながれば、お店側はヤバいと思ってちゃんとするんと思うんですよね。
コーヒーってソーサーが付きますよね?要はコーヒーも料理の1皿のうちに入るんです。レストランも料理の1皿と同じように考えるべきだし、お客さんも美味しくなければ美味しくないと言うべきなんですよね

 

サードウェーブという波で盛り上がる昨今のコーヒー業界、富ヶ谷もCamel BackさんやINNさん、MARUTA JOY&Friendsさんなどなど、この新聞で取材させていただいたお店を含め、コーヒーが熱い街になっています。その熱はもちろん歓迎しつつも、皆さんが本当に美味しいコーヒーに出会えるよう日々コーヒーと向き合っている清水さん。

「考えてほしい」という言葉には、知識を持ってほしいという意味ではなく、味に対して貪欲に、美味しいコーヒーに出会ってほしいんだという思いが込められていました。

 

ロストロジャパンさんは、基本的にレストランへ焙煎した豆を卸していますが、店舗で直接豆を購入することも可能!

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200gから購入できます。

富ヶ谷新聞
僕みたいなコーヒーにそれほど詳しくない輩が買いにきても問題ないですか?

清水さん
詳しくないくらいの方がいいんです!どんな味のコーヒーが好きか、飲みたいか、それだけでいいんです。相談してくれれば、それに合わせて豆をご用意しますし、使ってる道具なんかを聞いて、淹れ方もお教えしますよ。道具だって高いものを用意する必要はなくて、豆や道具にちゃんと合った方法で淹れれば、ちゃんと美味しいコーヒーが楽しめますから

 

富ヶ谷新聞
お店は出す予定はないんですか?このコーヒーがいつでも飲める場所があったらうれしいなと思うんですが

清水さん
出したいと思ってます。タダで飲ませてあげたいくらい 笑

富ヶ谷新聞
楽しみにしてます!けどちゃんとお金取ってくださいね 笑

 

1杯のコーヒーが出来上がるまでの複雑な物語をたくさん聞かせていただきましたが、そのエンディングは”今まで話したこと全部忘れて、この後味を楽しんでください”と言ったシンプルなものでした。とても贅沢な1杯を皆さんも楽しんでみませんか?

 

ギリギリの告知になってしまいますが、明日1月22日金曜日、本当にタダでコーヒーを飲ませてくれるイベントがあります!!!

日時:2016年1月22日 8:45~
場所:グラマシーコーヒー  港区南青山3-7-2
イベント内容:エスプレッソ無料飲み放題イベント
このイベントの為に特別に焙煎したコーヒーを無料で配布します。
ここでしか飲めない特別なエスプレッソを飲みにきてください!

とのこと。僕も伺います!

 

ROSTRO JAPAN – ロストロジャパン –
http://rostro.thebase.in/
渋谷区富ヶ谷1-14-20 サウスピア10B
TEL:03-5452-1450
基本的に店舗営業ではないので、豆をお買い求めの際はお電話ください

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